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教育講演会を行いました

  • 教育講演会を行いました
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11月25日、キッズクラブ体操でお世話になっている京都スポーツ教室の澤田俊喜代表と吉川雄太コーチを講師にお招きして「幼児体育について~体力づくり~」と題した平成28年度教育講演会を、本園のリズム室にて行いました。
教育講演会に先立って角田道代園長が、澤田先生が国士舘大学で箱根駅伝にも出たことがあるスポーツマンであることを紹介。そして、「澤田先生に、現在、本園で整備を進めている園庭を使った新しい体操が考えられないかと相談したところ快諾してくださいました。そして、月に2回、クラブの指導で来ていただいている吉川コーチと一緒に先生自ら子供たちを指導してくださっています。ですので、子ども達の現状をよく知っている先生に今子ども達に必要な体力づくりについてお話をうかがいたいと思います。」と挨拶しました。

紹介を受けて壇上に登った澤田先生は、まず「近頃の子どもたちは、つい親が『外に出ると危ない』とか『変な人がいる』などと言って、なかなか外で遊ばせないため、屋外で走り回ったりした経験が無い子がたくさんいます。確かに心配されるのは、よく分かるのですが、転んだ経験が無い子どもは、危ない転び方をして、大けがをしたりします。子どもがけがをして血を流すのはかわいそうですが、少々の傷なら子どもは、すぐに治ります。子どもはけがをするものだと考えて、積極的に外で遊ばせて欲しいと思います」と語りかけました。
そして、「本来、子どもは何でもできます。ですから失敗しても叱らないでください。『トライ&エラー』が大事で、やってみて、失敗して、工夫して、またやってみる。今は、この繰り返しが子どもたちに欠けています」と話し、京都スポーツ教室では、『体を使った遊び』を体験してもらうことに力を注いでいることを語られました。

その後、指導員は子どもの視線で、子どもたちの運動を指導していることや、1~6歳の幼児期は「第1次ゴールデンエイジ」であり、「歩く」「跳ぶ」「投げる」「捕る」などの基本動作を身に付ける大切な時期であること。その年代に合わせた運動能力を身に付けることの大切さをスキャモンの発育度曲線に基づいて説明されました。
さらに、「子どもたちを育てるのは、褒めることが大切です。ただし、単に何でも褒めればいいというわけではなりません。私どもの教室では、種目ごとに到達段階や目標を細かく定めて、できるようになったことを褒めてあげ、その頑張りを認めてあげるようにしています」と、『褒められたから更に頑張る』『頑張ったから出来るようになる』『できたからまた褒められる』という3つのサイクルで、子どもたちの能力を伸ばしていることを解説されました。そうした話を受けて吉川コーチが、春から運動を指導してきて感じたことについて話をしたり、夏の年長さんの園庭での運動の様子のビデオを観て解説したりして、講演は終りました。

最後に、見学に来た保護者の皆さんから「小学1年生のお兄ちゃんと同じことをしようと無茶をするのですが、どうしたらいいでしょうか?」や「子どもがたくさん食べるので、太るのではないかと心配しています」などの質問を受けました。澤田先生は、それぞれ「自分ができることとできないことを分かるように、親御さんがさりげなくサポートするなどしてください」、「子どもは運動をしていますから、気にせず食べさせてください。食べることは大切ですから、食の細い子は、1日3食にこだわらず、4食や5食に分けて食べさせるようにするのもお勧めです」などと回答し、講演会は無事、終了しました。