奈良文化高校の寮の和室をお借りして、年長児がお茶会を開催しました。

お茶会には、裏千家の吉野宗芳先生とお弟子さん3名をお迎えしました。
お茶の作法はもちろんのこと、お茶を頂く心得、姿勢、感謝の気持ちなど様々な方向から子ども達に教えてくださいました。男の子女の子それぞれの座り方の違いにそっと耳を傾け、真剣に取り組んでいました。途中しびれる足を我慢したり伸ばしたり、足がしびれないように立つ方法も教えていただいたりで、頑張ったことをほめて頂きながら覚えることができ良い経験となりました。「みんなの年齢で2時間、正座をして静かにしているのは大変だと思います。でも、辛抱したり、我慢したりして、最後まで礼儀正しくする、この2時間は貴重な経験となるはずで、きっと将来、何かあった時に、『あの時は頑張れた』と思い出して、それを乗り越えるきっかけになってもらえるはずです」と話されました。

お菓子が配られると、丁寧に一礼。色鮮やかな和菓子を目の前に嬉しそうに友達同士顔を見合わせ喜んでいました。その間も吉野先生は、お茶の作法についてはもちろん、もうすぐ小学校に上がって、どんどん成長していく年長児として、これから必要となる礼儀や伝統文化についても、いろいろとお話をしてくださいました。

お菓子をいただいたら、いよいよお茶です。目の前にお茶を配られたらお礼をして、お茶碗を両手で静かに持ち上げていただきます。「苦い」や「おいしい」といった感想を、それぞれが述べながらも、みんな最後までお茶を飲み干していました。
このお茶会のことは、大きくなっても、きっと忘れないことと思います。