恒例の「新春お茶会」を幼稚園リズム室で開催しました。
年長組の園児たちは、保護者の方々が見守る中で裏千家の吉野宗芳先生から「お茶の作法は特別なものではなく、日常の中にあるもの。難しく思わないで、みんなに合わせて、丸い心、やさしい心でお茶をいただきましょう」と、教えていただきました。
また、保護者の方がたへは、「子どもを自分の寸法（ものさし）で測らず、世の中の寸法（常識）で見ることも大事」と語りかけました。

そして園児たちは背筋をピンと伸ばして、茶道教室の若い先生方がお点前（盆略点前）を披露してくださるのを、緊張した面持ちで見入っていました。
続いて、真・行・草のお辞儀の仕方や主菓子やお茶のいただき方などの作法を教わり、とても行儀よくいただくことができました。園児たちは「苦かったけど、ちょっと甘い味がしたよ」と、薄茶の味わいと香りを楽しんでいました。
次に、保護者の方が正客となり、園児たちがお菓子やお茶を運びました。我が子の茶碗を持つ手が震えるのを心配そうに、またうれしそうに見つめておられました。

最後は、年中の園児たちもやって来て、お茶とお菓子をいただき、「年長さんになったらもっと上手にいただけるかな？」と、初めてのお茶席に感動した様子で、伝統文化に触れる機会となったようです。