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教育講演会を行いました

  • 教育講演会を行いました
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元京都女子大学教授・京都女子大学附属小学校校長の吉永幸司(よしながこうし)先生をお招きして、平成29年度第3回教育講演会を実施しました。演題は「小学校で伸びる子・学力を伸ばす子」です。
会場の奈良文化高等学校奏ホールには、春から1年生になる年長児の保護者様をはじめ、年中児・年少児保護者様も多数お集まりいただきました。
「はじめてのお子様を小学校にあげられる保護者様、どのくらいいらっしゃいますか?」と優しい吉永先生の語りかけで講演会は始まりました。「小学校はしんどいところです。」と先生。この言葉にドキッとされた保護者様も多かったのではないでしょうか。「子ども達は頑張っているのです。小学校のことを聞かないでください。聞かないと話したくなります。このとき、子どもの言葉をおもしろがって聞いてあげてください。」と保護者の心得をまずお話してくださいました。
小学校で伸びる子に共通することは、「好奇心がある子」「表現することが好きな子」「約束が守れる子」「手間がかからない子(自分でできる・自分で言える)」だそうです。
先生が出会われた子ども達や、子育て上手なお父さん・お母さんのお話を交えながら、そして、先生の教育現場での実践のお話に、みなさんぐいぐい引きつけられて聴き入りました。
特に、「困ったことがあったとき、プラスにしてあげようと考えると“知恵”が生まれてきます。ピンチはチャンスになる!」というお話には勇気が湧いてきました。先生のユニークな対応は人間味溢れ、困ったことも気持ちひとつで楽しくプラスに変えることが出来るのだという明るい気持ちになりました。
そして、入学前にこれだけは・・・と『正しい鉛筆の持ち方』について話されました。「今、小学校で正しい鉛筆を持てる子どもが非常に少なくなっています。小学校で持ち方に立ち止まれる時間は2時間もありません。鉛筆が持てないと正しく字が書けません。4年生になったとき、コンパスも使えません。」と・・・家庭や園の生活の中で、手先を使う機会やおはしや鉛筆を正しく持つことを丁寧に見てあげる必要があることがよくわかりました。
「ほめことばのシャワーを浴びせましょう。生の言葉でほめましょう。」「言葉は人を好きになるためにあるもの。国語は人を好きになる勉強です。国語力は人間力」と心に残る言葉をたくさんいただいて、教育講演会が終わりました。
講演会後、「これでよかった、間違ってないと安心しました。」「楽しく子どもの話を聞いてあげたいです。」「小学校に行く前にお話が聞けてよかったです。」とさまざまな保護者の方の嬉しい感想が聞けました。
滋賀県から遠路はるばるお越しいただいた吉永幸司先生、ありがとうございました。