山登りから園へ帰ると、「おかえりー！」とみんなの先生が迎えてくれました。嬉しそうな顔をして「ただいまー！」とバスから降りた子ども達です。荷物の整理をして、さあ、夕食です。今年は給食をお弁当形式にしているので、久しぶりのカレーライスです。嬉しそうに食べ、山登りでおなかがすいていた子もいて、「おかわり！」の声がとびかいました。その後は“お楽しみ会”の時間です。お家の人がみんなのためにと、打ち上げ花火を計画してくださったことをお話しました。カウントダウンをして打ち上げ開始。一つひとつの花火が上がるたびに、拍手や「わぁー！」と歓声が上がり、嬉しそうに見上げていました。自分達の真上に花火が上がったときは、とても大喜びしていました。
そして今日一日の汚れや汗を流します。グループに分かれて奈良文化高校の寮のお風呂に入りました。「わーい！」「～ちゃんもはやくおいでよー」「きもちいいなぁ」と大はしゃぎでした。プールみたいに泳いでいる子もいましたよ。
　園へ帰ってからは、寝る準備をしました。ござや布団をみんなで協力して敷きました。リズム室やお部屋が布団いっぱいになると、ピョンピョン飛び跳ねたり、でんぐり返しをしたりしている子ども達でした。寝る前に夜の暗い空間の中で、“かにむかし”の影絵を見ました。子ども達の話声が全くなく、集中してお話に入る混んでいました。それから布団に入り、今日の山登りを頑張ったからか、みんなぐっすり寝ました。
　翌朝、日がまだ昇る前の時間だからか、カーテンを開け「おはよう」と子ども達に声をかけると、少しずつ子ども達が起きだしてきました。少し寝ぼけた様子の子もいましたが、みんなで布団をたたみました。ちょうど布団をたたみ終わるころ、日が昇ってきて、日の出を見て朝を迎えられたことを喜びました。体操や散歩をして、朝食のパンを食べました。いよいよ『終わりの集い』のときがやってきました。その時の子ども達は、やりきった達成感や自信に満ちた表情になっていました。お迎えに来てくれている保護者の方の顔を見て、安心してぎゅってしてもらい、涙が出た子もいましたが、いろいろな思いで臨んだお泊まり保育。子ども達にとって大きな２日間になったと思います。先生達もみんなの頑張った姿をきっと忘れないでしょう。