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教育講演会を行いました

  • 教育講演会を行いました
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 7月8日(金)、保護者の皆様を対象に教育講演会を開催しました。奈良文化高校のみやび館NBシアターを会場にお借りして、食育をテーマとしたオオタヴィン監督のドキュメンタリー作品を2本上映しました。

 「いただきます みそをつくる子どもたち」は、福岡県の高取保育園、神奈川県の麦っこ畑保育園で実践されている和食給食を追ったドキュメンタリーです。主食は玄米ご飯、おかずには味噌や納豆、豆腐といった大豆製品をふんだんに使った給食を、園児たちは本当においしそうな笑顔で完食します。東京農業大学名誉教授の小泉武夫さんや、予防医学医である奥田昌子さんによれば、和食は日本人にもっとも適した食生活だそうです。在籍する保護者の方の中には、アレルギー症状について除去食以上の改善効果を実感した方もいます。

 食文化を伝える意味でも、和食給食は非常に大切です。高取保育園では毎年、給食に使う味噌100キロを園児たちの手で仕込む慣習が長年続けられてきました。味噌づくりの方法は年長児から年中児へと伝えられ、園児たちはおいしく食べてもらうことを一心に願って味噌を仕込みます。

 ドキュメンタリー2本目の「GIFT その後のはなちゃんのみそ汁」は、乳がんにより33歳で亡くなった千恵さんと夫の信吾さん、そして娘のはなちゃんをつなぐ味噌汁の絆を描いた作品です。書籍「はなちゃんのみそ汁」で大きな話題を呼び、映像化もされた一家の物語のその後を描いています。実は味噌汁のルーツは、はなちゃんが通っていた高取保育園にあったのでした。

 教育講演会後、様々な感想が聞かれました。「あれほど夢中で食べる子どもの姿を初めて見ました。」「食べたものが私になるというメッセージが心に響きました。」「できることから始めたい。」と食に対する意識や思いをそれぞれ語ってくださいました。

 本園ではこれまで「外遊び」を重視し、園庭「わんぱくの森」の整備を進めてまいりました。豊かな遊び環境づくりと共に、これからは「食育」のさらなる向上に努めていく予定です。無農薬無化学肥料の玄米と納豆を使った「健康元気給食」を実践してまいります。