年長児のうさぎ組が桜井ロータリークラブの皆さんにご招待いただき、桜井市の稲田美術館準備室へお出かけをして、絵本『トマトさん』(田中清代氏作)の原画を見ながらお絵かきを楽しみました。りす組、あひる組のお友だちも10月と12月にうかがう予定です。

初めに、桜井ロータリークラブの天根俊治会長からご挨拶があり、お友だちの「おはようございます」という元気なあいさつをほめていただきました。続いて、植田裕嘉子さんによる『トマト』の歌の披露では、空気がふるえるような迫力ある心地良い歌声に触れ、思わす一緒に歌い始めました。「うえからよんでもト・マ・ト したからよんでもト・マ・ト♪」と楽しい声が響きました。

次に、幼稚園の園長経験を持つ今村美智子さんに、絵本『トマトさん』の読み聞かせをしていただきました。ミニトマトたちが小川にころころ、ぽちゃんと飛び込む楽しい様子や、大きなトマトさんが動けずに悲しむ姿、それを見たチョウやトカゲ魚たちが、トマトさんを冷たいお水の中に運んであげる場面などがあり、お友だちはわくわくとした表情でお話に聞き入っているようでした。

読み聞かせの後は、田中清代氏の『トマトさん』の原画に囲まれた部屋で、心に残った場面や、こんなトマトさんがいたらいいのになぁなど、絵本や原画を見て、聞いて、感じたことをクレパスで自由にお絵かきしました。「川にはいれなくて、ないているトマトさん」「川のちかくには、あおいトマトさんもいっぱいいてるねん」「トマトさんがぼくのおうちにあそびにくるところ」と、みんなの絵には、たくさんのトマトさんがいきいきと描かれていました。

グランドピアノの間に移動し、お礼としてゆきこ先生のピアノに合わせて童謡『とんぼのめがね』のおうたを歌うと、お土産に桜井ロータリークラブから一人一冊『トマトさん』の絵本をプレゼントしていただきました。そして、稲田勝人前会長から「勉強だけでなく、本物に触れて感性をみがいてくださいね」とのお言葉もいただきました。最後に「ぼくたちの後につづいて歌ってね」と園児と桜井ロータリークラブの皆さんで『あしたもげんきで』の歌をいっしょに歌いました。「トマトさんの絵、ようちえんにかざろうね」「せんせい、また絵本よんでね」とお話をしながら、幼稚園へと戻りました。